ミャンマー語概説
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ミャンマー語に関する疑問に答えながら、ミャンマー語の特徴を解説します。
どのような言語か
まずは、次の画像をご覧ください。ミャンマー語についてよく尋ねられる質問に対して一言で答えられる内容となります。
日本語と対応するミャンマー語を同じ色で示しています。これだけ長い文であるにもかかわらず、対応する語同士を結ぶ線は交差しません。つまり、この文において、日本語の語順とミャンマー語の語順は全く同じです。あらかじめ断っておく必要がありますが、語順が一緒または似ているからといって、文法が一緒であるわけではありません。しかしながら、日本語とミャンマー語の語順は概ね一致します。
この画像の内容から様々なことを読み取ることができます。
①ミャンマー語にも助詞がある
助詞は、他の語の後ろに付いて、その語の文法的な関係を表します。例えば、「私」「食べる」「おにぎり」という3つの語があるとします。
「私はおにぎりを食べる。」
というと、何が起きたのかわかりますね。太字で書いた「は」と「を」が助詞です。「私」:主語、「おにぎり」:目的語、「食べる」:述語という関係が助詞のお陰ではっきりします。重要なのは助詞ですので、「私は」・「おにぎりを」という特定の語と助詞の組み合わせさえ壊さなければ、語順は自由です。つまり
「おにぎりを私は食べる」
といっても意味は同じですね。「なんだ、当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、異なった方法で、文中の各語の文法的な関係を表す言語があります。一番身近な例は英語でしょうか。
「は」や「を」といった助詞は見当たりません。しかし、私たちはこの文を「おにぎりは私を食べた」という意味ではないことを知っています。なぜなら、英語は語順によって主語・述語・目的語といった各語の文法的な関係・役割を決定しているからです。
“I eat a riceball.”「私はおにぎり(ライスボール)を食べる」
どこで、誰が話す言葉か
ミャンマー語は、その名の通り、ミャンマーの公用語です(ミャンマー連邦共和国憲法第450条)。